ハナサキガニ

ハナサキガニの特徴とおすすめレシピ

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ハナサキガニというかにを知っていますか?

かにと言えば「タラバガニ」「ズワイガニ」「毛ガニ」の3大かにが有名ですが、中には「ハナサキガニ」を加えて4大かにという人もいます。また、どんなかにより、うま味があって好きだという人もいます。
絶賛する人がいるにも関わらず、ハナサキガニはどちらかというとマイナーなかにです。これは他のかにに比べて漁獲量や流通量が圧倒的に少ないことが原因です。しかし、現在では通販で気軽に購入できるようになってきているため、徐々に全国的な知名度もあがってきています。

ここではまだまだ知名度の低いハナサキガニの特徴とおすすめのレシピをご紹介いたします。

もくじ

1.ハナサキガニの特徴

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ハナサキガニの味・見た目の特徴や産地についてまとめてみました。

1-1. 味の特徴

ハナサキガニは大味と言われることがよくあります。
ほかのかにに比べたら油分が多く、味は濃厚です。
生で食べる場合は油分に加え、独特の甘い香りもあるので、大量に食べるには向いていないと言われています。

オスのハナサキガニの身は栄養がつまっていて、素晴らしい甘味を堪能できます。
どちらかというとロブスターに似たような味わいです。
ご飯やビール、日本酒だけでなく白ワインなどの洋酒にもよく合います。

メスのハナサキガニの身はオスより劣ると言われていますが、その分メスのには内子・外子と呼ばれるたまごがついていることがあります。
内子はやわらかく濃厚な味わい、外子はプチプチとした数の子のような食感が珍味として好まれています。たまごを食べるためにメスを求める人もいるほど人気です。

また、かにみそも楽しめます。そのままを食べるのも濃厚で美味しいですし、味が濃いので鉄砲汁にすると良いダシがでます。

1-2. 見た目

ハナサキガニはタラバガニと生物的には近いのですが、大きさはタラバガニほど大きくありません。
一般的に売られているものはだいたい甲羅が15センチほどのものが主流です。
タラバガニより足が太くて短いのも特徴ですが、なによりも甲や足のトゲが長くたくさんあることが一番の特徴でしょう。
生きている時(水揚げされた時)は赤茶色なのですが、ゆでると鮮やかな真っ赤になります。かにの中でもはっきりキレイに赤くなるため、ハナサキガニはまさに花が咲いたようと言われることもあります。

かつては乱獲により数がかなり減ってしまい、数年間禁漁期間があった過去もあります。現在は漁期に加え、漁獲対象となっているのは甲長が8センチ以上のオスだけとされています。
一般的には約1キロほどのものがよく売られています。そのくらいの大きさであれば1匹購入すれば家族4、5人で存分に楽しめます。

1-3. 産地

ハナサキガニの名前の由来には諸説ありますが、漁獲地の1つである北海道・根室の地名「花咲」からきているというものが有力とされています。
日本におけるハナサキガニの7割ほどが根室の花咲で水揚げされているそうです。根室では毎年9月頃にかに祭りが開かれ、ハナサキガニの浜ゆで実演やハナサキガニ料理が販売され、にぎわっています。

日本以外ではベーリング海からオホーツク海沿岸、サハリンなどに分布しています。輸入物のハナサキガニはロシア産です。近縁種のタラバガニやアブラガニと比べると分布しているのは狭い地域になります。

昔は年間1000トンもの漁獲高がありましたが、2000年以降は100トン未満となっています。
主な漁場である釧路では3月15日~7月31日まで、根室では7月~9月が漁期とされています。
かには冬がシーズンというイメージですが、花咲ガニの旬は夏です。
冬に出回っているものは冷凍ものなので、花咲ガニを買うなら夏がおすすめです。

近年は冷凍技術の発達もあって季節外でも販売されています。中には数年前に冷凍したかにを販売する悪徳業者もいるので、そこはしっかり見極めましょう。
>>かに通販で信頼できるショップの探し方も参考にしてください。

2.ハナサキガニのおすすめレシピ

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少しくせのあるハナサキガニですが、もちろん美味しい食べ方があります!珍味ハナサキガニの楽しみ方をお伝えします。

2-1. 内子外子のしょうゆ漬け

貴重な内子・外子をじっくり味わいたいという人は、しょうゆ漬けにするのがオススメです。しょうゆ漬けにすることでそのままより保存期間が長くなる上に、お酒のアテには最高の一品です。ご飯の上に乗せてもおいしく食べられます。
しょうゆ漬けの作り方は、内子・外子を水で洗い、キッチンペーパーなどでしっかり水気を切ります。密閉できる保存容器に内子・外子を入れてしょうゆとみりんと入れて冷蔵庫で1~2日寝かせたら完成です。

2-2. 濃厚なみそで鉄砲汁

ハナサキガニをぶつ切りにしておみそ汁の中にいれたものを「鉄砲汁」と呼びます。
ハナサキガニの濃厚なうま味が出て、絶品のみそ汁になるということで人気があります。
ぶつ切りにした脚や胴体を入れて煮立たせたら、みそを溶き、ねぎなどの具材をいれるだけです。
ずっしりとしたかにのうま味が味わえます。
ハナサキガニの身はそのまま食べて、殻だけをダシとして使ってもうま味が十分にでます。

2-3. みそ鍋

鉄砲汁の派生系ですが、みそ鍋にしても美味しいです。
ハナサキガニの脚をとり、甲羅の身の部分を切り分けます。
みそを溶いた鍋つゆをつくり、白菜やニンジンなどの野菜をいれて煮ます。
煮えたら最後にかにを入れて、身に火が通ったら完成です。かにや野菜のうま味がでたダシでつくるシメの雑炊がまた最高です。
ハナサキガニのシーズンは夏場ですが、夏に食べるお鍋というのも、またいいものです。

まとめ

いまでは幻のかにと呼ばれるほどに漁獲量が減ってしまったため、なんとなく名前は聞いたことあるけど見たことも食べたこともないという人が多くなってきています。地元での流通量も減ってきているらしく、その他の地域では気軽に食べるものではないということですね。最近では通信販売で売られるようになりましたので、オスとメスをセットにしてプレゼントすると喜ばれますよ。

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