毛ガニ

毛ガニの特徴とおすすめレシピ

毛ガニの特徴とおすすめのレシピのメイン画像

毛ガニは、一年中おいしく食べられるにも関わらず、タラバガニやズワイガニと比べるとあまりポピュラーな存在ではありません。体も小さく、全身を鋭い毛で覆われている事から「食べにくそう・・」と食べるのをためらってしまう人も多いのではないでしょうか。しかし、いざ食べてみると、毛ガニのおいしさに驚いたという人も多いはず。
身もおいしくて、かにみそへの評価がとても高い毛ガニの魅力を、おすすめレシピと共にご紹介していきます。

もくじ

1.毛ガニの特徴

毛ガニの画像

毛ガニの味・見た目の特徴や産地についてまとめてみました。

1-1. 味の特徴

毛ガニは小ぶりなので、食べられる部分は少なくなります。
しかし、その立派な毛に覆われた殻の中には、美味しい身がしっかりと詰まっています。
見た目のわりに、繊細な味わいとやわらかい身をもっており、「上品な味」といわれています。

そして忘れてはいけないのが、珍味として大人気のかにみそ。
同じく上質なかにみそで親しまれている上海ガニと並んで、「かにみそツートップ」と評されています。甲羅の中にたっぷりと詰まっているかにみそには、うま味がぎゅっと閉じ込められ、深いコクと甘みを感じられます。とてもクリーミーで舌ざわりがよく、クセもあまりありません。
「かにみそはあまり好きじゃないけど、毛ガニのかにみそなら食べられる」という声もよく聞きます。かにみそをメインに楽しみたいなら、間違いなく毛ガニがおすすめです。

かにみその味は、かに自体の大きさも影響します。
体が大きいかには、多くの栄養が必要となり、必要な栄養をかにみそから補います。栄養が補われるにつれて、かにみその味はどんどん落ちていってしまいます。
かにみそのおいしさを維持しつつ、身もしっかり堪能できるという事から、「400~600gの重さ」が人気です。

1-2. 見た目

毛ガニの見た目の特徴はなんといっても全身を覆っている毛です。タラバガニかズワイガニかで迷うことはあっても、毛ガニかどうかで迷うことは少ないと思います。

毛ガニは、タラバガニ・ズワイガニと比べると、かなり小ぶりです。
重さでいえば、だいたい300g~700gといったところでしょう。
大きいものだと1kg近くなるケースもありますが、なかなかお目にかかれません。もし見かける事ができたら、かなり貴重な体験です。
市場では400~600gが主流とされており、もっともおいしく食べられるサイズでもあります。
基本的に小さめなので、Sサイズ1杯だけでは、1人で食べるとしても少々物足りないかもしれません。

北海道近海では、一年中毛ガニの水揚げが可能ですが、ある制限が設けられています。市場では、多くのおいしそうな毛ガニが流通しているのですが、北海道産のものはすべてオスです。しかも甲羅の全長が8cmを上回っています。
理由は、北海道近海での毛ガニ漁において、「甲羅の全長が8cm以上のオス以外は獲ってはいけない」というルールがあるからです。
毛ガニは繁殖力が低いので、制限を設けることで、生息数が激減してしまう可能性を防いでいます。生息数が激減してしまうと、いずれは毛ガニ漁そのものが制限されてしまい、食べる事も不可能になるかもしれません。

1-3. 産地

国産毛ガニの名産地といえば、やはり北海道です。
かにの多くは特定の季節に獲られるのですが、北海道近海は一年中どこかの海域で新鮮な毛ガニが獲られる、まさに「毛ガニの宝庫」です。

かにといえば冬のイメージが強いのですが、北海道では真夏の暑い時期でも新鮮な毛ガニが獲れます。
以下がそれぞれの季節で毛ガニが獲られる地点です。
  • ・春ー道北北東部に面するオホーツク海、特に稚内・網走・雄武・斜里の4地点
  • ・夏ー道南西部の内海である噴火湾、中でも虎杖浜
  • ・秋ー道南東部に面する太平洋側、釧路・白糠・厚岸
  • ・冬ー道南部、日高地方

また、国産毛ガニの産地は北海道近海に限りません。東北地方の太平洋側も毛ガニ名産地の一つですし、日本海側では北陸地方や山陰地方でも多く獲られます。

外国産毛ガニは、北太平洋一帯の幅広いエリアで水揚げされています。多くのかにが獲れる事でおなじみのオホーツク海(ロシア)やベーリング海(アメリカ・アラスカ)はもちろんのこと、朝鮮半島近海にも生息しています。生息・水揚げ可能な地域がとても広いので、市場でも多くの毛ガニが流通しています。

2.毛ガニのオススメレシピ

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食べにくいイメージのある毛ガニですが、食べ方さえ知っていまえば楽しみが増えますので、おすすめの食べ方を紹介します。

2-1. 毛ガニの身とかにみそをからめる

毛ガニの身とかにみそを絡める食べ方は、毛ガニの食べ方として、シンプルかつ定番です。
程よく焼いた身に、かにみそを塗って食べたり、ボイルした身とかにみそを絡めて食べると、毛ガニのおいしさをストレートかつ最大限に楽しめます。
繊細な味の身と濃厚でクリーミーなかにみその相性は抜群です!

2-2. かにサラダ

毛ガニの身はやわらかくほぐしやすいので、和え物にピッタリです。
ボイルしてから細かくほぐした身と、千切りにしたきゅうり・にんじん・大根などを、マヨネーズであえると、ちょっと豪華なサラダの出来上がりです。 マヨネーズの他に三杯酢も合いますよ。もちろん、お好みのドレッシングでもOKです。
合わせる野菜もいろいろ変えてアレンジしちゃいましょう。

2-3. 大人の味!甲羅酒

お酒好き、特に日本酒が大好きな大人の皆さんにぜひおすすめしたいのが甲羅酒です。
かにを食べながら日本酒を飲む方はとても多いと思われますが、その2つを組み合わせたものです。解体した後の甲羅に、少量のかにみそとお好みの日本酒を入れて火にかけます。
湯気がのぼってきたら完成です。
普段飲みなれた日本酒も、一気に豪華かつ濃厚な味わいになりますよ。まるごと1杯購入した時のみ楽しめるぜいたくな一品です。毛ガニを食べた後の締めとして、じっくり味わってください。

まとめ

大人の味覚である毛ガニ!毛ガニの魅力はなんといっても濃厚なかにみそです!食べにくそうと、今まで敬遠していた方もこれを機会に毛ガニを試して魅力を堪能してください。

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