ズワイガニやけがにからとれる「かにみそ」の魅力

かにみその魅力を紹介！

1体からごく少量しか取れない

堅くて立派な甲羅をはがすと、ぷりぷりの身と一緒に濃い色をしたペースト状のものが見えます。
ペースト状のものが、珍味として人気の「カニみそ」です。

身がぎっしり詰まっているのに対し、かに1体あたりから取れるみその量はほんの少し。
かに自体の捕獲に制限が設けられていて、さらに一体からわずかな量しかとれないので、かにみそは、かつてかなりの高級品とされていました。最近では比較的購入しやすくなったものの、やはり希少な部位であることは変わりありません。

濃厚な味わいが楽しめる

かにみその、正式名称は「中腸腺」で、人間の肝臓とすい臓にあたります。
見た目はちょっとグロテスクに感じる方もいると思いますが、味は濃厚なうま味が含まれていて、とてもおいしいです。
栄養を蓄える機能があるのでおいしくなっていくと考えられています。

そのままでいただくのはもちろん、ぷりぷりの身と一緒に食べた時の絶妙な味は格別です！
お酒のおつまみとしても最適ですし、パスタのソースに含めたり、焼き物にぬって食べるのが人気です。

食用として流通するカニみそ

すべてのカニみそが食用として流通するわけではありません。
実際に食用となるカニみその多くは、ズワイガニや毛ガニから取られています。

タラバガニのカニみそはおいしくない

タラバガニは身こそおいしく食べられているのですが、かにみそはおいしくありません。
油と生臭さが強いので、食用に適さないのです。
タラバガニは、見た目はカニにそっくりでも、実際にはヤドカリの仲間に分類されるため、みその成分がズワイガニや毛ガニとは異なります。同じくヤドカリの仲間であるハナサキガニのみそも、おいしくないので食べられません。