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今や、ごちそうの一種として名を連ねるかに。
中でも、タラバガニはズワイガニと並ぶカニ料理の代表格として、多くの人々に親しまれています。
一方で、こんな話を聞いた事がある方も多いのではないでしょうか。
「実は、タラバガニってヤドカリの仲間なんだって!」
そうなんです。
かに料理だと思って食べていたタラバガニ、実はかにではなくヤドカリだというのです。
実際に調べてみると、タラバガニは「エビ目ヤドカリ下目タラバガニ科タラバガニ属」に分類される事がわかります。
同じかに料理の代表格であるズワイガニは「エビ目カニ下目ケセンガニ科ズワイガニ属」に分類され、かにの一種とされています。
普通のかには爪を含めると左右に5本ずつ、計10本の足があります。
タラバガニも足の数は10本ですが、そのうち一番下の足が非常に小さく、8本に見えるのです。他にも、ヤドカリと共通した特徴がある事から、見た目はカニでも生物学上ではヤドカリに分類されます。
もともと、魚の「タラ」が獲られる漁場において、この“かにのそっくりさん”も一緒に生息していたことから、タラバガニの名称で呼ばれるようになったそうです。
日本産のタラバガニには、ある制限が設けられています。
それは、法律によってメスの捕獲が禁止されているという事です。
国産のタラバガニのメスが市場に出回る事はありません。ただ、メスの販売そのものが禁止されているわけではなく、海外からの輸入品であれば販売する事が可能です。
学術的にはヤドカリの仲間ですが、食べてみると味はカニそのものです。
殻の中には身が詰まっていて、とても食べ応えがあります。
ゆでてよし、焼いてよし、蒸してよし。
どんな調理スタイルでも、かにとしてのおいしさを堪能できます。
ちなみに、タラバガニのかにみそは食べません。
タラバガニの場合、足はおいしく食べられるのですが、みそは残念ながら生臭い上に味も悪いため、食用として出回ることはありません。
ヤドカリだけど、ズワイガニに負けないおいしさを持つタラバガニ。
お祝いに、パーティーに、おもてなしに、特別な食卓を彩る、豪華なごちそうである事に変わりはありません。
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