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かにを食べた後に殻の処理をしっかりと行わないと翌日が大変になります。とんでもない悪臭を放っていた経験はありませんか?かにを触った後の独特な匂い。そんな時の処理方法、対処法をご紹介します。
もくじ
美味しいかにを食べることは幸せです。ふと目の前を見ると食べ終わった大量のかにの殻。これを普通の生ゴミと一緒にゴミ箱へ捨ててしまうと、翌日にとんでもない悪臭を放っていたという経験ありませんか?
また、かにを食べ終わった後に手が臭いので洗ったけれど、翌日、翌々日まで手にかにの匂いがする!なんていう経験もありませんか?
かには後処理をきちんとしないと匂いが気になってしまいます。インターネットの質問掲示板などでもかにの匂いに関する疑問は数多く投稿されていて、かにの匂いに悩んでしまう人が多いのがわかります。ここでは匂いに負けない、かにの後処理の方法をご紹介いたします。
かにを調理したり、食べたりした後に気になってしまうことの1つが手についたかにの匂い。ちょっと生臭いにおいがずっと手に残ってしまって嫌な気分になるという人も少なからずいます。しかもその時だけでなく数日とれなくなってしまうのが困ったものです。ちゃんと石けんで洗っても匂いは簡単に取れません。
手についたかにの匂いを取るのに一番オススメなのが、ウーロン茶で手を洗うことです。ボウルにウーロン茶を入れて手を洗いながら食べるのもいいでしょう。
ウーロン茶の成分が皮脂をよく溶かし、皮脂汚れが落ちるからです。同じように、脂っこいものを食べた時、お茶を飲むと口の中の油が流れてすっきりします。これはかにだけでなくフライドチキンなどの脂っぽい料理を手で食べる時にも効果的です。かにも身には脂を含んでいますから匂いだけでなく手のギトギト感もきちんと洗い流せます。
かにや油ものだけでなく、生魚など、手に匂いがついて残ってしまうものには使える方法です。
ウーロン茶を使うのはもったいないと思うかもしれませんが、大量に使わなければいけないものでもないのでやってみてください。
お酢やレモンのクエン酸が消臭によいという話もあります。しかし、やはり「かににはウーロン茶」とセットのように言われていることを考えてもウーロン茶には期待ができます。中国で古くから利用されているということは先人たちの知恵が現代まで生きているということです。古くから失われないのは効果があるという証拠にもなります。
かにの殻はそのままにしておくとすぐに悪臭を放ち始めます。普通に生ゴミのゴミ箱に入れても、次の日がとんでもなく臭くなります。袋につめて玄関に放置しておいても玄関がかに臭くなりますし、家の外に置いておいて近所から臭いと言われたり、カラスなどの動物が寄ってきてしまう可能性もあるのでオススメしません。かにの殻はしっかりと後処理することが大切になってきます。
まずは殻の水気を切って、新聞紙に包んでビニール袋を二重にしていれましょう。水気を切ることはかなり重要です。ぬれていると匂いが広がりやすいのです。こうすることで匂いはあまり漏れ出しません。それでも匂いが気になるならお茶がらや重曹など消臭効果があるものをふりかけておくといいです。ケチらずに水を切るときに重曹、新聞で巻く時に重曹と重ねて使う人もいます。ここまですると匂いはほとんど気にならないレベルになってきます。
ゴミ出しが翌日などではなく数日後になってしまう時は、ビニール袋の中にかにの殻を入れ冷凍庫で保管しておけば匂いをおさえることができます。冷凍庫に入れると匂いだけでなく虫が寄ってくることも防げます。
かには自己分解してすぐに腐敗が始まっていくので真冬でも1晩放置すれば匂いが家中取れにくくなります。帰宅してドアをあけたら生臭さが家中に広がっているのは何日も続いてしまったら嫌ですよね。ちょっとでも暖かい時期になると匂いもキツイし、虫も湧きやすくなってしまいます。適切な後処理で最後まですっきりおいしくかにを楽しみましょう。
ちなみに、かにの殻にウーロン茶をふりかけても消臭効果や虫の発生をおさえるなどは期待できませんのでご注意を。
ごみの日の前夜に食べればそのまま捨ててもいいのかもしれませんが、ごみを出した日の夕食だったり、すぐに捨てられるとは限りません。かにの殻を処分するのは、出汁まで楽しんでからでも遅くありませんよ。ただ捨てるだけではもったいない!かにの殻を使った出汁の取り方をご紹介します。
かにの殻からは、美味しい出汁をとることができるので、食べ終わった後の殻から出汁を取ってみましょう。
かにの殻を細かくし、フライパンで長ネギや生姜などの臭み消しの野菜とともに軽く煎ります。そこに白ワインを入れて鍋に移し替え、1時間ほどゆっくり煮込みと美味しい出汁の完成です。白ワインなんてないし大量に使いたくないなという時は、別のやり方もあります。
かにの殻を細かくし、軽く塩を振ってオーブントースターで焼きます。ほんのり焼き色がついて良い香りがしてきたらOKです。煎ったり焼いたりすることでかにから出る出汁が香ばしくなります。 焼いたかにの殻をを鍋に入れ、ひたひたになるぐらいの水を入れたら、そこにお酒(料理酒でも日本酒でも)を少しと昆布を入れて煮ます。こちらも1時間ほど煮たら完成です。
生でそのまま殻を捨てるよりも、こうして出汁を取ったほうが匂いも少しおさえられるのでおすすめです。こうして取った出汁は、おみそ汁、雑炊、茶わん蒸し、ラーメンのスープ、湯豆腐など様々な料理に使えます。つくった出汁は冷凍保存ができますので、すぐに使わないのであれば食品保存容器に入れて冷凍庫へ入れてしまいましょう。おみそ汁では作った出汁を使うのもいいですが、かにの殻そのものを入れて鉄砲汁のようにして食べるのも美味です。かに出汁の湯豆腐はお豆腐がかにの優しい味をしっかり吸い込んでたまらないおいしさになります。
タラバガニの殻は出汁が出にくい、味が薄いと言われているので、ズワイガニや毛ガニの殻がかに出汁作りには最適です。
匂いを気にすることなく、最後の最後まで余すことなくかにを存分に楽しむ方法をご紹介しました。これでかにの匂いが苦手でかにを買うのをためらっていた人も、もう怖くありません。出汁までとる余裕があるなら、すみずみまでかにを楽しむことができます。身を食べるだけでなく、かにを最後までおいしく堪能しましょう。もったいないから殻まで利用するというのではなく、殻も美味しい、使えるということをぜひ覚えておいてください。
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