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北海道といえば、「かに」を思い浮かべる方は多いと思います。
なぜ北海道のカニはおいしいというイメージが定着しているのでしょうか。
北海道にカニを食べに行く!という声をよく聞きませんか?
または、「カニを食べに北海道に旅行に行った」という方も多いとおもいます。
北海道に行けばおいしいカニが食べられるという漠然としたイメージがありますが、そのイメージは正しいのでしょうか。
そもそも国内において石川県や鳥取県など他にもカニが獲られる場所はあります。
なぜ北海道がカニのイメージが強いのでしょうか。
まずは、種類ごとに漁獲量1位の都道府県を見ていきます。
ズワイガニの2016年の漁獲量1位の都道府県は兵庫県でした。
2位に同位で北海道と鳥取県
4位が石川県と福井県でした。
詳しくは、>>ずわいがにの漁獲量の多い都道府県は?の記事を参考にしてください。
兵庫県の但馬地方、そして島根県から京都府にまたがる山陰地方では、成長したオスのカニを「松葉ガニ」と呼んでいます。
最盛期に5000トン近くを誇った但馬地方のズワイガニの漁獲量は、一時期299トンまで落ち込みましたが、長期にわたる資源管理の取り組みが功を奏し、2016年のデータによると漁獲量は1000トン近くまで増えてきました。
北海道の漁獲量は鳥取県と並び、900tです。
国内でタラバガニの漁場があるのは北海道のみで、北海道北東に位置するオホーツク海が主な漁場です。
北海道におけるタラバガニの漁獲量は年々減少していて、2017年現在は、ほとんどをロシアやアメリカからの輸入に頼っています。
日本に流通しているタラバガニのうち、北海道産は3%以下です。
ちなみに、1960年には北海道全体で8,000トンあった漁獲量ですが、最新2015年の北海道水産統計データによると、132トンまで落ち込んでいます。
>>平成27年北海道水産統計データ
冬のイメージのあるカニですが、日本へのタラバガニの輸入量のピークは11月なので、冬に北海道にタラバガニを食べに行っても、それは海外産かもしれませんので確認が必要です。
北海道産のタラバガニ漁獲量のピークは3〜4月ですが、数が少ないので、この時期に北海道に行ったとしても、前もって予約するなどしなければ、北海道産のタラバガニを食べるのは難しいです。
2015年の北海道産の毛ガニの漁獲量は、2,644トンでした。
毛ガニは資源保護の観点から、漁期を定め、さらに甲長8cm以上のオスのみしか漁獲が許可されていません。
一時、1,500トン近くまで漁獲量が落ち込んだ毛ガニですが、多かったころまで戻ってきました。
データ元:2015年版北海道水産統計データ
オホーツク海側でしか獲られないタラバガニと違い、毛ガニは北海道のほぼ全域が漁場です。
一年中北海道のどこかで水揚げされているため、北海道では常に新鮮な毛ガニを食べられます。
年中水揚げされるといっても、漁獲量のピークは3〜4月で、一番少ない、9〜11月の10倍ほどです。
ズワイガニの漁獲量では1位を兵庫県に取られているものの、その他、毛ガニ・タラバガニ・ズワイガニ・毛ガニ・ハナサキガニといろいろな種類のカニが獲られるため、北海道といえばカニというイメージはあながち間違ってなさそうです。
いろいろな種類のカニが水揚げされる北海道ですが、その漁獲量の減少は著しいです。
特にタラバガニは、1940年前後のピーク時に比べると、漁獲量が激減しています。
漁獲量が多かったころは他の地域に比べて、安い値段でおいしいカニが食べられたと思います。
しかし、漁獲量が減った今、地元の人でも、北海道産のタラバガニやズワイガニを食べることはあまりないそうです。
どちらかというと毛ガニの方が身近だということですが、毛ガニは漁獲量が戻ってきたことが理由かもしれませんね。
かつて、多くのカニの漁獲量があった時のイメージがそのまま定着し、北海道に行くと安くておいしいカニがいつでも食べられるというイメージが今も残っているのかもしれません。
カニ全体の漁獲量でみると、確かに北海道が多いですが、輸入ものも増えてきた今、北海道に行けば簡単に北海道産のカニが安く食べられるということはなくなりました。
計画もなく北海道に行くと、おいしいカニが食べられなかったということになりかねません。
事前にしっかり予約したり、漁獲量の多い時期や場所を調べるなど準備していくようにしましょう。
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